子どもが危険を察知する力を育てる!「ひまわり」で危険な場所を知り、「はちみつじまん」であやしい行動を見抜こう<無料教材あり>

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コンテンツ協力:『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』

監修:産婦人科医 高橋 幸子、NPO法人体験型安全教育支援機構 代表理事 清永 奈穂

まんが作画:フルカワ マモる、出版社:KADOKAWA

子どもが安心して過ごすためには、「どんな場所が危険なのか」「どんな行動を取っている人に気をつけるべきか」を知る力が欠かせません。多くの子どもは「あやしい人=見た目が怖い人」と思いがちですが、実際の防犯では「場所」と「行動」を見ることが基本です。

KADOKAWA『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』で紹介されている防犯のポイントには、 危険な場所を見分ける合言葉「ひまわり」と、 あやしい行動を見抜く「はちみつじまん」が登場します。

この記事では、この2つの視点をもとに、 子どもが自分の身を守るために必要な判断力を親子で一緒に学べる形で整理しました。

さらに、家庭でできる日頃の準備や、すぐに取り入れられる声がけもまとめています。ぜひ親子で話し合いながら、毎日の生活の中で「危険に気づける力」を育てていきましょう。

目次

子どもが近づいてはいけない場所を見分ける「ひまわり」とは?(防犯の合言葉)

子ども防犯性教育 防犯の合言葉ひまわり
防犯の合言葉「ひまわり」のイラスト

危険な場所を表す合言葉「ひまわり」

本書では、危険な場所を表す合言葉として「ひまわり」が紹介されています(株式会社ステップ総合研究所が使用)。

  • …ひとりだけになるところ(例:エレベーターやエレベーターホール、トイレ、駐車場・駐輪場など)
  • …まわりから見えないところ(例:塀が高く狭い道、マンションの階段や踊り場など)
  • …わかれ道・わき道・うら道 ※人通りが少なく、進める方向が多いため、悪い人が近づきやすい・逃げやすい
  • …利用されていない家・公園 ※利用されていない目印としては、人が少ない、遊具などが古くメンテナンスされていない、ゴミが捨てられているなど

これらに共通するのは、人の目が届きにくく、助けを求めても気づかれにくい場所であることです。通学路や日常の移動ルートに「ひまわり」に当てはまる場所がないか、親子で実際に歩きながら確認してみましょう。「ここは見えにくいから危ないね」と会話にすることで、子どもの気づく力が育ちます。

無料・防犯教材|街のなかからきけんな場所「ひまわり」を探せ!

街の中に、危険な場所はあるかな?合言葉「ひまわり」を思い出しながらチェックしてみよう。

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不審者の行動は見た目ではわからない!あやしい行動を見抜く「はちみつじまん」チェック

子ども防犯性教育 防犯の合言葉はちみつじまん
防犯の合言葉「はちみつじまん」のイラスト

「あやしい行動」を覚える合言葉「はちみつじまん」

あやしい人は特別な格好をしているわけではなく、ふだんの街にいる大人と変わらないこともあります。そのため、見た目ではなく「あやしい行動」を判断材料にあやしい人を判断できるようになることが大切です。「あやしい行動」を覚える合言葉が「はちみつじまん」です。見た目では判断できないからこそ、行動の不自然さに注目します。

「はちみつじまん」で判断するあやしい行動の具体例

  • …しつこくなにかとなしかけてくる人
  • …理由もないのにかづいてくる人
  • …じっとつめてくる人
  • …いつまでもどこまでもいてくる人
  • じ・ま…子どもが来るのを、っとっている人
  • …こういう人に会ったら「ん?」と注意する

メッセージでのあやしい行動の具体例

これは、インターネットやSNSの中でも同じ特徴が見られます。

  • (はなしかけてくる)…しつこくメッセージを送ってくる
  • (ちかづいてくる)…ダイレクトメッセージなど二人で話したがる
  • (みつめてくる人)…顔や体など、個人情報を知りたがる
  • (ついてくる)…いる場所を知りたがったり、会いたがったりする
  • じ・ま(じっとまっている)…いつまでも返事をまっている
  • …こういう人に会ったら「ん?」と注意する

こうしたやりとりはすべて危険のサインです。共通しているのは、子ども自身が「不安」「イヤだな」と感じる行動であること。防犯の基本は、この子どもが感じる「イヤな気持ち」を最優先に行動してほしいと伝えることです。

「少しでもイヤだと感じたら相談してほしい」「困ったらすぐ大人に相談してほしい」と日ごろから伝えておきましょう。

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インターネットの「はちみつじまん」とは?

無料・防犯教材|公園にいるあやしい動き「はちみつじまん」をチェック!

公園にいる怪しい行動をしている人をチェック!合言葉「はちみつじまん」を思い出しながら探してみてみよう。

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子どもを守るために家庭でできる、日頃の準備3つ

① 出かける前の「誰と・どこへ・いつ帰る」を確認することを習慣にする

外出前に「誰と」「どこへ」「いつ」帰るかを伝える習慣があるだけで、迷子・事故・事件の際に大人が状況を把握しやすくなります。「今日は学校の近くの公園に行くね」「帰りは5時ごろ」など、具体的に話せるよう日頃から練習しておくと安心です。

② ご近所さんと挨拶をする

地域の大人に顔を覚えてもらうことは、防犯に向けたシンプルで大切な方法です。通学路やよく行くお店で挨拶ができる関係があると、子どもが困ったときに助けを求めやすくなります。

深い関係をつくらなくても、「こんにちは」などの挨拶や日々の何気ないコミュニケーションを取っておくことが大切です。

③ 親子で「おさんぽ安全マップ」を作る

家の周りや通学路を一緒に歩き、安全な場所・危険な場所を地図に書き込む取り組みです。

「ひまわり」に当てはまる場所を探しながら、「なぜ危ないのか」「どこなら助けが求めやすいのか」を話し合うことで、子ども自身が危ない場所の理由を理解しやすくなります。街の景色は変化するため、マップはときどき更新するのがおすすめです。

子どもが身を守るために必要な3つの力

子どもが安全に行動するためには、最終的に次の3つの力を身につけていくことが大切です。

  • イヤな時に「イヤ」とはっきり断れる力
  • 危険な場所や人を判断してその場から離れる力
  • 困ったときに大人へ相談できる力

この3つは、防犯の基本であり「自分の身を守るための土台」です。日常の中で少しずつ、親子で一緒に育てていきましょう。 

子どもの防犯 Q&A

子どもに「危険な人」「あやしい人」の見分け方を教えるには?

見た目ではなく、合言葉「はちみつじまん」で、行動の違和感を判断する方法を教えましょう。
はちみつじまんとは、あやしい行動を見抜くための防犯合言葉です。

 は…しつこくなにかとはなしかけてくる人

ち…理由もないのにちかづいてくる人

み…じっとみつめてくる人

つ…いつまでもどこまでもついてくる人

じ・ま…子どもが来るのを、じっとまっている人

ん…こういう人に会ったら「ん?」と注意する

これらの行動はすべて、不自然さが共通点です。子どもには「なんかイヤだと感じたら、その気持ちを大事にしてね」と伝えておくことが一番の防犯になります。

子どもが「イヤと言えないタイプ」でも、自分を守れるようになりますか?

なります。「イヤと言うことは、悪いことではない」ということを伝え、日頃からイヤだと思ったときに断る練習をしておくことがカギです。
子どもは「言っていいのかな」と迷うことが多いもの。 「少しでも不安に思ったらイヤと言ってもいい」「怖い時は逃げていい」「困ったら大人に話をしていい」 この3つの「自己防衛の許可」は最重要スキルです。

<少しでもイヤだなと思ったときのルール>

「イヤだ」「やめて」と言う、その場から逃げる・離れる、防犯ブザーを使う

通学路や遊び場の「危険な場所」を見つける方法は?

危険な場所は、「ひまわり」で判断できます。

  • ひ…ひとりだけになるところ
  • ま…まわりから見えないところ
  • わ…わかれ道・わき道・うら道
  • り…利用されていない家・公園 

上記いずれかに当てはまる場所は子どもにとって危険度が高い場所です。親子で歩きながら「ここは、『ま』で見えにくいね」と話すと、自然に覚えられます。

子どもが外で遊ぶとき、最低限の安全ルールは何?

出発前の「誰と」「どこへ」「いつ」帰るかの3点確認が必須です。
迷子・誘拐・災害など、予期せぬトラブル時に大きく役立つ基本ルールです。
スマホを持っていなくても実践できる、防犯の基盤になります。

ご近所付き合いが少なくても「見守り環境」は作れますか?

はい。軽い挨拶だけで十分に安全性が上がります。
近所の大人が「顔を知っている子」になるだけで、困った時に助けてもらえたり、子ども自身が助けを求めやすくなります。
深い関係はなくても大丈夫。「こんにちは」と言える範囲を広げることが防犯力を高めます。

子どもに危険な場所を覚えさせるおすすめの方法は?

親子で「おさんぽ安全マップ」を作るのが最も効果的です。

  • よく行く場所
  • 危険を感じた場所(ひまわり)
  • 安全な避難スポット

 これらを地図に書き込むことで、理解が深く定着します。 街は変化するので、マップは定期的にアップデートしましょう。

防犯の話をすると子どもが怖がってしまいます。どう伝えるのが正解?

「怖い話」ではなく「自分を大切にするための方法」として伝えるのがおすすめです。
「あなたの身を守る力を強くするためのお話だよ」と枠組みを変えるだけで、
子どもは安心して受け取ることができます。
防犯は脅しではなく、「自己肯定感を高める教育」でもあります。

子どもの安全教育は何歳から始めればいい?

幼児期からはじめても問題ありません。年齢に合わせて内容を調整すればOKです。
低学年は

  • 危ない場所(ひまわり)
  • 「イヤ」と伝える大切さ
  • 近くの大人に助けを求める

といった基本から。小学生中学年頃からはSNSや一人行動のリスクも追加していきます。

 家庭でできる防犯教育の「最初の一歩」は何ですか?

親自身が「ひまわり(危険な場所)」と「はちみつじまん(あやしい行動)」を理解することです。

親の理解があると、日常の小さな会話から安全知識が自然と身につきます。一度すべてを教える必要はありません。生活の中で少しずつ積み重ねればOKです。

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