【小学生の熱中症対策】子ども自身で身を守る!予防の鉄則とキケン回避術

コンテンツ協力:『角川まんが学習シリーズ+ 命を守る キケン回避術』
監修:NPO法人体験型安全教育支援機構 代表理事 清永奈穂
カバー・表紙・まんが作画:美濃ぶち子
年々厳しくなる暑さの中、子どもたちを熱中症から守るためには、大人の見守りはもちろん、子ども自身が「自分の体を守る方法」を知っておくことが欠かせません。親や先生は、指導やサポートの立場として、子どもが自分から動けるように導いてあげたいですね。
今回は、明日からすぐに実践できる予防のポイントから、いざという時の応急処置、そして大人の助けを求めるべき危険なサインまでを分かりやすく解説します。
小学生の熱中症、どんな時・どんな場所がキケン?
まずは、どんな時に熱中症になりやすいのか、子ども自身に気づかせることが第一歩です。
真夏だけじゃない!「暑さに慣れていない時期」が要注意
熱中症と聞くと真夏をイメージしがちですが、実は「まだ暑さに慣れていない時期」も大変危険です。5月や6月の急に暑くなった日、湿度が高くむしむしする日、そして梅雨明けや夏休み明けなどは特に要注意だと、本書では指摘しています。 子どもたちには、「真夏じゃなくても、ムシムシする日は気をつけようね」と伝えてあげてください。
屋外だけじゃない!体育館や「屋内」にも潜むキケン
外で遊んでいる時だけでなく、体育館などの屋内でも熱中症になる危険が潜んでいます。「家の中や体育館にいるから大丈夫」と安心せず、屋内でもしっかりと対策をするように促しましょう。
明日から実践!子どもが自分でできる熱中症予防の6つの鉄則
子ども自身で毎日の習慣にできる、熱中症予防の6つのポイントをお伝えします。
- のどがかわく前に水分補給:のどがかわいていなくても、こまめにお水を飲む習慣をつけましょう。
- 日がさやぼうしで直射日光をガード:お出かけのときは、ぼうしをかぶったり日がさをさしたりして、太陽の光を直接浴びないように自分を守りましょう。
- エアコンで室温をコントロール:部屋の温度が28度以上にならないように、自分でエアコンをつけたり、大人にお願いして調整してもらいましょう。
- 汗をかいたら塩分もチャージ:大量に汗をかくときは、水分と一緒に塩分もしっかりとることが大切です。
- 「熱中症警戒アラート」をチェック:テレビやインターネットで「熱中症警戒アラート」を確認し、「今日は危険な暑さだから気をつけよう」と自分で判断できるようにしましょう。
- しっかり食べて、ぐっすり眠る:毎日のバランスの良い食事と十分な睡眠をとることも、熱中症に負けない強い体づくりにつながります。

もし「熱中症かも?」と思ったら!?子どもに教えたいキケン回避術
予防をしていても、体調が優れなくなることがあります。そんな時、子どもが自分で早めに
気づき、行動できるようにしましょう。
見逃さないで!熱中症のサイン(初期症状)
めまいや立ちくらみがする、大量に汗が出る、足などの筋肉がけいれんする(こむら返り)、
ぼーっとする、気分が悪い、手足がしびれる、頭痛や吐き気がする……。これらの症状が
一つでも出たら、熱中症のサインです。無理をせずにすぐに休むよう指導してください。
効果てきめん!正しい体の冷やし方
「なんだかおかしいな」と思ったら、すぐに涼しい場所へ移動し、服をゆるめて体を冷やしな
がら水分や塩分をとるよう教えましょう。また、冷やす場所は「おでこ」ではなく、首、わきの
下、足の付け根など、皮膚の近くで太い血管が通っている場所を集中的に冷やすのが効
果的だと、本書ではアドバイスしています。氷や保冷剤がない時は、水をかけたり、うちわ
であおいだりするのも有効です。

迷わず大人の助けを!病院や救急車(119番)が必要なサイン
症状が重い場合は、子ども自身ではどうすることもできません。周りの大人にすぐに助けを
求めるように約束しておきましょう。
少し重い症状(大人の助けを借りて病院へ行く目安
吐き気がする、頭痛がする、体がだるいといった症状が出たり、涼しい場所で休んで水分
をとっても症状が良くならなかったり、自分で水分がとれない場合は、すぐに近くの大人(親
や先生)に知らせて、病院へ連れて行ってもらうようにしてください。
重い症状(大人が迷わず救急車を呼ぶ目安)
周りのお友達が、呼びかけに応えられない(意識がない)、けいれんしている、まっすぐ歩
けない、体が異常に熱い、といった状態になったら、子どもたちはすぐに大人を呼び、119
番通報で救急車を呼んでもらう必要があります。
また、意識がないお友達には、無理に水を飲ませてはいけないことも、合わせて教えてお
きたい重要なポイントです。

正しい知識と日々の備えで、子どもたちの笑顔を守ろう
子どもが自分自身の体調変化に気づき、「危ない」と思ったらすぐに対処・助けを求められ
るようにすることは、一生の生きるスキルになります。親や教職員の皆様は、子どもたちの
主体的な行動をサポートしながら、温かく見守ってあげてください。




