ネットの「あぶない人」から自分を守る!親子で確認したい「個人情報」と「おこのみやきそうす」

コンテンツ協力:『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』
監修:産婦人科医 高橋 幸子、NPO法人体験型安全教育支援機構 代表理事 清永 奈穂
まんが作画:フルカワ マモる、出版社:KADOKAWA
前回は、子どもが安心して過ごすために危険な場所を見分ける「ひまわり」や、あやしい行動を見抜く「はちみつじまん」という合言葉をもとに、「どんな場所が危険なのか」「どんな行動を取っている人に気をつけるべきか」を、子どもが知る術を紹介しました。
これらは現実の世界だけでなく、インターネットの世界でも自分を守るための大切な視点です。
第2回となる今回は、KADOKAWA『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』でも紹介されている、インターネットでの防犯と安全に歩くための合言葉「おこのみやきそうす」について学びましょう。
犯罪者が、ネットで「この子はいける」と思う瞬間とは?
インターネットの世界でも、現実の世界と同様に、犯罪者は、子どもを狙いつつ、下見をしながら近づいてきます。
趣味、好きなアイドル、好きなゲーム、キャラクターなど、「こういうことを語り掛けたらこの子、ひっかかりそうだな」という会話の糸口を探し、ターゲットを絞ります。
そして、直接メッセージを送ります。
「子ども安全ガイドブック」によると、ネット上の犯罪者が、「子どもが自分に興味を持った」と犯行の意思を固める瞬間には、いくつかの共通したサインがあります。
それは、子どもが以下のような行動を見せ始めたときです。
- メッセージを返す:
- 自分から相手のことを聞き始める: 氏名、年齢、住んでいる場所、趣味など、相手(犯罪者)のプライバシーを子どもから自発的に聞き始める。
- 返信が速くなる: さらにその返信の速度が早くなる。
- 返信が多くなる:
犯罪者は、こうした反応を見て「これは連れ出せる」「写真をもらえる」と確信し、より具体的な犯行へと動いていきます。
「個人情報(こじんじょうほう)」って?具体的には何を指すの?
子どもにとって、秘密にすべき情報は何なのかを判断するのは難しいものです。まずは、以下の9つが、簡単に人に教えてはいけない大切な個人情報であることをお子さんと確認しましょう。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- 生年月日
- 自分、家族の写真
- 友だちの写真
- 今いる場所
- 趣味(しゅみ)
- 心の悩み

保護者の方へのメッセージ:
特に「生年月日」などは、アプリの登録などでつい気軽に教えてしまいがちですが、これらを簡単に教えるのは非常に危険です。情報を教えてしまうと、他の情報と組み合わさることで家や学校に来て危険なことをされる可能性や、アカウントの乗っ取りなどに使われる可能性があることを伝えておきましょう。
インターネットの危険から自分を守る合言葉「おこのみやきそうす」
インターネットでの「あやしい行動」に気づいたとき、具体的にはどのように対応すればよいのでしょうか?子どもにも分かりやすく「おこのみやきそうす」で説明ができます。
- お…おくらない・おしえない
- 内容:大切な個人情報を相手に送ったり、教えたりしない。
- ポイン:名前や住所だけでなく、前述の「生年月日」「今いる場所」「心のなやみ」なども含まれます。一度教えてしまうと、家や学校に来て危険なことをされるかもしれません。
- こ…ことわる
- 内容:「会おう」「写真を送って」と言われても、はっきりと断ること。
- ポイント:相手がどれだけインターネット上で優しくしてくれても、断る勇気を持ちましょう。一度でも写真を送ってしまうと、それが悪いことに使われる危険があります。
- の…のせない
- 内容:自分や周りの人の情報、そして「ウソの情報」をネットに載せない。
- ポイント: 友達が写っている写真や居場所を勝手に載せることも、相手を危険にさらす「あやしい行動」になり得ます。自分だけでなく、周りの人も守るためのルールです。
- み…みせない
- 内容: 自分の写真を相手に見せない(送らない)ことです。
- ポイント: 顔だけでなく、制服やランドセル、家の近所が写っている写真も、場所を特定されてしまう手がかりになります。写真には、情報がいっぱい含まれているものであることを伝えましょう。
- や…やめる
- 内容: 少しでも「変だな」「怖いな」と思ったら、すぐにその場(やり取り)をやめること。
- ポイント: 急に話すのをやめたら相手に悪いな、と思う必要はありません。違和感を持った瞬間にスマホを閉じる、アプリを落とすなど、やり取りをやめるようにしましょう。
- き…きそく(やくそく)をまもる
- 内容: 家族で決めたネットのルールをしっかり守ること。
- ポイント: ルールは縛るためのものではなく、自分を守るための「盾」です。なぜそのルールが必要なのかを、子どもに説明しながら親子でルールを決めると守りやすくなります。
- そ…そ(う)だんする
- 内容: 困ったこと、不安なことがあったら、すぐに大人に相談すること。
- ポイント: お子さんが「怒られるかもしれない」と恐れ、トラブルを隠してしまうのが一番の危険です。「どんなことでも、話してくれたら一緒に解決するよ」と、日頃から伝えておくことが大切です。
- す…すぐしらせる
- 内容: 万が一、ひがいにあったり大きなトラブルに巻き込まれたりしたら、すぐに警察などに知らせること。
- ポイント: 家庭内だけで抱え込まず、専門の機関(警察など)を頼る勇気を持つ。これは、被害を最小限に食い止めるために大切なことです。

親子でネットのリスクや防犯について話す時間を作ってみませんか?
インターネットは、今や子どもたちの世界を広げてくれる大切な道具です。「危ないから遠ざける」のではなく、今回ご紹介した「おこのみやきそうす」を、親子で一緒に確認し合うことから始めてみましょう。
防犯で大切なのは、知識を暗記することではありません。
日常の中で、「この情報は、個人情報だと思う?」と、親子で答え合わせを繰り返すことです。その何気ない会話の積み重ねが、お子さんが自分で考えて判断する力を育み、安全にネットを使いこなすための土台になっていきます。
まずは、合言葉「おこのみやきそうす」を一緒に読んでみる。そんな小さな一歩から、お子さんを守るための準備を整えていきましょう。
ネットの防犯 Q&A
ネットトラブルの専門相談窓口リスト
子ども自身が相談できるネット相談窓口
こたエール/ネット・ケータイのトラブル相談窓口(東京都都民安全推進本部)
電話: 0120-1-78302
内容:子ども自身や保護者のためのインターネットやスマホにまつわるトラブルの相談窓口です。
事件の疑いや実害があるとき(警察)
警察相談専用電話(#9110)
電話: #9110(全国共通)
内容: 事件になる前の不安やトラブル全般の相談窓口です。
URL:https://www.gov-online.go.jp/article/201309/entry-7508.html
個人情報の掲載や誹謗中傷を消したいとき
セーファーインターネット協会(SafeLine)
内容: 不適切な投稿や児童ポルノなどの通報を受け付け、削除要請などを行っています。
SNSでのいじめや、お子さんのプライバシー侵害
子どもの人権110番(法務省)
電話: 0120-007-110(フリーダイヤル)
内容: いじめや虐待など、子どもの人権に関わる悩みを専門の相談員に話せます。
URL: https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html
24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)
電話: 0120-0-78310(なやみ言おう)
内容: 夜間や休日でも、いつでもお子さんや保護者の不安を受け止めてくれる相談窓口です。
URL:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1306988.htm





